【超少数派】自然妊娠による双子
双子を授かった夫婦はあらゆる場所で「自然妊娠ですか?」と聞かれます。
最初は不思議だったのですが、どうやら不妊治療をすると双子や多胎になる可能性が高まるそうなのです。
私もあくまで聞いた情報でしかないのですが、双子を授かる確率は不妊治療のために排卵誘発剤を使うと5%程度、排卵を誘発する注射を打つと20%程度にまで高まるそうなのです。
ただ、自然妊娠の可能性はわずか0.6%で、うちはその0.6%に該当する家庭でした。
その次に聞かれるのは遺伝の可能性です。うちはそれも「No」でした。要するに、身近に双子経験者の頼れる人がいない家庭だったのです。
そうなってくると頼れるのは多胎コミュニティへの参加となってくる訳ですが、個人的にはこれはあまりオススメしません。
多胎コミュニティへの参加をオススメしない理由
もちろん事前に起こりうる問題を知っておく、対処法を考えておくという事は非常に大事なのですが、そういったコミュニティにいらっしゃる、先輩パパ・ママは育児が終わっている方も多く、大変だった思い出に背びれ尾びれを付けて語られるので、「やっぱりそんなに大変なんだ」という不安が膨らむだけでした。
LINEのグループ等にも参加したのですが、現在双子育児に奮闘しているご家庭も基本的にはお悩み相談のために参加していらっしゃるので、次々と各家庭で起こる問題を目の当たりにして、更に不安になるだけでした。「今日は〇〇さんって方のご家庭でこんな不安なことがあったんだって」「昨日は〇〇さんって方のご家庭でこんな不安なことがあったんだって」と語れるくらいには毎日何かしらの問題が流れてきます。
妊婦ではない男のメンタルへの影響は、私の性格もあり、さほど大きくはなかったのですが、妊娠中の女性はとにかくメンタルが不安定になりやすいです。だから、そういった大変な情報を事前に調べておくことは大事だと思うのですが、グッとこらえて幸せな情報だけ見るべきだと思いました。
お母さんのメンタルが不安定になる事は、胎児にとって悪影響でしかありません。なので、産婦人科の先生にも相談して、妻をなんとかインターネットやその他SNSで自然に流れてくる不安な情報から引きはがしました。(LINEのグループを退出させて、SNSも見ないようにしました。)
引きはがしても付きまとう不安な情報
最近のインターネットのアルゴリズムとは本当に怖いもので、ひとたび不安になるとまずは検索ワードから不安になっていきますよね。すると、インターネットのアルゴリズムがそれを学習して、どんどんと不安な情報が自然に流れてくるようになります。
YouTubeを見ていても、Shortで先輩ママの苦労話や、それだけならまだしも、早産、流産などの話もどんどん流れてくるようになります。
自分で調べていないし、実際はもうこれ以上見たくないという気持ちとは裏腹に、ひとたびそのループにはまると永遠に流れてきますので、不安を煽るタイトルにつられて、ついつい見てしまいます。
マイナスな情報に蝕まれた母体
そのループにはまった妻は14週頃、ついに不安からか切迫流産で入院してしまいました。
その際にも妻は色々とネットで調べていました。そうすると流産、早産によってまだ1000gに満たないまま出産をしたママのブログや、残念ながら流産となってしまったママのブログなど、とにかく不安にしかならないブログ達に次々とたどり着きました。
妻もそれを見て、「もうダメだ」と病院から電話で一日中大泣き。コロナの影響で妻の顔も見れない夫の私。夫婦の空気は最悪でした。
結果が同じなら諦めるべきではない
「早期の流産や早産は子供が原因であることが多い」「自分たちは無力だけど、逆に言えば大丈夫だと思っても、ダメだと思っても、結果は変わらない。なら大丈夫だと信じてあげるしかない」などの言葉をかけながら、妻を励まし励まし、なんとか妻は毎日お腹に「大丈夫だよ」と声を掛けられるところまで精神的に回復しました。
そこからの退院は早いものでした。私が思わず「もう帰ってくるの?」と言ったくらい早かったです。
私が伝えたいこと
インターネットで調べると、どうしても不安な情報ばかりが出てきますが、こうやって無事救われた家庭もある履歴を残すことで、この後の双子を授かった家庭がこのブログにたどり着いて、「この家庭は大丈夫だったんだ」「大丈夫な家庭もあったんだ」と思って安心して頂けたなら書いてよかったと思えます。
「信じる者は救われる。」そもそも最初から幸せな情報だけ見るべきなんです。
不安を解消するための検索ワードはついつい不安なワードになりがちです。そうすると、結局は安心材料にたどり着くどころか、逆に不安な情報ばかりに辿り着いて調べたことを後悔します。
胎児と母体の健康のためにも、インターネットは不安解消ではなく、幸せな未来を想像して使うことを心掛けましょう。(「どんな絵本が好きな子になるかな」「どんなおもちゃで一緒に遊ぼうかな」「生まれたらどんな服着せようかな」など)
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